簿記2級・3級受験生必見!試験に持ち込める電卓の条件と禁止機能
簿記検定の試験会場で「その電卓は使用できません」と言われて慌てた経験がある受験生は少なくありません。日商簿記検定では電卓の持ち込みが認められていますが、使用できる電卓には厳格な条件があります。
試験直前になって使い慣れた電卓が使えないとわかると、普段の実力を発揮できない可能性があります。受験申込みと同時に、電卓の条件についても確認しておくことが重要です。
日商簿記検定で使用可能な電卓の基本条件
日商簿記検定で使用できるのは「計算機能(四則演算)のみを有する電卓」です。これは加算、減算、乗算、除算の基本的な計算ができる電卓という意味で、一般的な事務用電卓や普通電卓がこれに該当します。
サイズについての制限は特にありませんが、試験会場の机のスペースを考慮すると手のひらサイズから卓上サイズ程度が現実的です。電源についても、電池式、ソーラー式、両方を併用したタイプのいずれも使用可能です。
音については明確な規定はありませんが、他の受験生への配慮として静音タイプが望ましいとされています。キーを強く叩く癖がある人は、サイレント機能付きの電卓を選ぶことをお勧めします。
絶対に持ち込めない禁止機能
簿記検定では以下の機能を搭載した電卓は一切使用できません。まず印刷機能があります。計算結果を紙に印刷できる電卓は、カンニングに利用される可能性があるため禁止されています。
メロディー機能も禁止対象です。音楽が鳴る電卓は試験の妨げになるという理由で使用できません。プログラム機能を搭載した電卓も同様に禁止されており、これには複雑な計算式を事前に登録できるタイプの電卓が含まれます。
辞書機能がある電卓も使用できません。これは電子辞書と電卓が一体になったような製品を指します。また、文字の入力や表示ができる電卓も禁止されています。
関数電卓は明確に使用禁止とされています。三角関数、対数、指数計算などができる科学計算用の電卓は、簿記検定の趣旨に合わないという理由で認められていません。
使用可能な便利機能
一方で、簿記検定で使用が認められている便利な機能もあります。税計算機能は使用可能で、消費税の計算を自動で行える機能です。日数計算機能や時間計算機能も認められており、これらは給与計算などで重宝します。
メモリ機能も使用できます。特定の数値を一時的に記憶させるM+、M-、MRなどのボタンがある電卓は問題ありません。GT機能(グランドトータル機能)も使用可能で、複数の計算結果を合計する際に便利です。
定数計算機能、桁下げ機能、00ボタンなども認められています。また、液晶表示の角度を調整できるチルト機能や、滑り止めなどの物理的な機能についても制限はありません。
試験当日の注意点
試験会場では電卓の機能チェックが行われる場合があります。試験監督者が受験生の電卓を確認し、禁止機能がないかをチェックします。このとき、電卓の型番や機能について質問される可能性もあります。
使い慣れた電卓が禁止機能付きだった場合に備えて、予備の電卓を用意しておくことも重要です。試験当日に電卓を購入するのは時間的に厳しいため、事前に準備しておきましょう。
電卓の故障に備えて、同じ機種の電卓を2台持参することをお勧めします。試験中に電卓が動かなくなっても、すぐに交換できるように準備しておくと安心です。
簿記検定において電卓は計算ツールとしてだけでなく、時間短縮の重要な武器でもあります。ルールを正しく理解して適切な電卓を選び、十分な練習を積んで試験に臨むことが合格への近道となります。普段から本番と同じ電卓を使って練習することで、試験当日も落ち着いて実力を発揮できるでしょう。
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